+下にいっても新しいとは限りません。(ナニ+
あなたとわたし
あなたの目の中にいるわたしを見る
わたしの中に入った あなたを感じる
あなたの腕の中で 朝の小鳥の声を聞く
あなたはパジャマの下だけで
わたしはパジャマの上だけで
窓から入ってきた風にくすぐられて
くしゃみしたあなたを見て そんな格好してるからでしょ、と
笑う 笑い合って 見つめ合って 抱き合って...
あなたとわたし
二人でいるだけで 幸せに
声がさらわれた。
あなたの名前を呼ぶだけで
胸がいっぱいになった
何一つ歌うことはなかった
あなたさえいれば 私は
歌わなくてもよかった...
あの夜 あなたはいなくなった
声が口から溢れ出して...
両手で抑えても止められない
悲鳴のように 嗚咽のように
わたしは歌う...
二度と笑うことができないから
わたしは歌う
歌う 歌う 歌う...
+奥田美和子 - 歌う理由より+
+とっぷ?+